ヘンプについて

2025-12-12 15:20:00

麻の基礎知識

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麻と名のつく作物は、約20種類ぐらいあります。

麻は、古くから「大麻草」のことをいいましたが、広い意味では、大麻草に類似した繊維の取れる植物や繊維のことです。

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    大麻草       苧麻(ちょま)       亜麻

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麻、大麻、大麻草、ヘンプ、マリファナは、すべて植物学的に同じものを指しているが、それぞれの定義と一般的なイメージのギャップがあります。


:あさ 古来より大麻草のことを示していた。
  多数ある麻類作物の総称としても使われている。
大麻:たいま 法律用語で葉と花穂の規制している大麻草の植物部位である
大麻草:たいまそう 植物全体のことを言っている。
ヘンプ:麻の英語名(Hemp)、主に産業の分野でマリファナと区別するために使う単語
マリファナ:花穂を乾燥させてタバコにして喫煙する嗜好品のこと、
      俗にマリファナ煙草ともいう。
カンナビノイド:100種類ある大麻草独特の生理活性物質の総称。
        マリファナの主成分であるTHCはその内の1種類にすぎない。
THC:テトラヒドロカンナビノール、薬用の品種の主成分で、精神活性作用がある。
CBD:カンナビジオール、繊維用や食用の品種の主成分で精神作用を打ち消す働きがある。
麻の実:あさのみ おのみ 麻から採れる種子のこと。七味唐辛子の1つとして利用

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麻というと一般的には、夏の服というイメージがあり、実際にそのようなものだと認識されています。しかし、ここでの「麻」は、衣料業界が使っている麻とは違います。衣料業界の麻は、家庭用品品質表示法で定められている「麻」で、植物としては、亜麻(英名;フラックス)、苧麻(英名:ラミー)の2種類であり、大麻草のことではないのです。大麻草から採れる繊維を衣服にした場合は、「ヘンプ(植物繊維)」と商品タグにつけなければなりません。


 縄文時代から使われてきた大麻草は、法律上、「麻」と名乗れず、指定外となるのです。また、麻は、広辞苑の定義①ア)のように亜麻、苧麻、黄麻、マニラ麻と様々な麻系繊維のことをいうので、話し手によって、どの麻を対象としているのかを確認しないと会話がなりたたないことがあるのです。

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麻の品種は、用途別に「繊維用」「食用」「薬用」の3つに分けることができます。これをケモタイプ(化学型)で分けると「薬用型」「中間型」「繊維型」に分けることができます。産業用大麻とは、マリファナの主成分であるTHC(テトラヒドロカンナビノール)が少なく、CBD(カンナビジオール)が多い品種のことです。


EU諸国(ヨーロッパ)では、産業用ヘンプ(Industrial hemp)をTHC含有量0.3%以下(2023年以降)、カナダや米国では0.3%以下の品種と定めています。

 ケモタイプ(化学型)からみた麻の品種

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日本では、品種に関係なく、大麻取締法の規定に従って、都道府県知事の許可を得ないと栽培できない制度になっています。海外では、繊維型の品種であれば、葉をハーブティーとして商品化され、花穂から匂い成分を抽出して、天然香料の原料や香水などに商品化されています。日本では、葉や花穂からの商品は違法となり、輸入も製造もできません。


 最近では、ヘンプアクセサリーという手芸分野で「ヘンプ」が有名になったこともあり、ヘンプといえばアクセサリーという認識もされ、日本国内で地域興しや農業の観点からもヘンプ栽培に興味がある人も増えています。ヘンプは品種的にマリファナの原料にならないのに、なぜ規制されているのかわからないという率直な意見も多く、農作物として栽培したい人にとって栽培規制が足かせになっています。

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さらに言えることは、第二次世界大戦前と第二次世界大戦後の「大麻」の認識が異なっています。広辞苑の定義を見ると、戦前は「大麻」といえば第一に御札のこと指していました。今でも神社にいくと、○○神宮大麻と書いた札を購入することができ、神棚にも神様の印として飾ってあります。また、神道の世界では、今日でも大麻草はたいへん神聖な植物であり、罪や穢れを祓う幣(ヌサ)、つまり、神主が御祓いするときに振る棒に大麻草の繊維が使われています。
 今では、所持していたら葉や花穂であれば罪になります。価値が全くの正反対になっているのが現状です。


さらに詳しいことを知りたい方は、麻の資料集やリンク先のページを見てください。